ゴルフスイングは同調が必須!同調の概要とメリット、練習方法を詳しく解説!

スイングで腕、上半身、下半身が同調していないと良いスイングはできませんし、安定したボールを打つことや飛距離を伸ばすことはできません。同調とは何か、どのように同調したら良いのか、その練習方法を紹介します。ボールの安定性と飛距離がアップする要素ですので、参考にしてください。
ゴルフスイングの同調とは

ゴルフスイングで同調とは体全体でスイングをして、インパクトで最大限の力をボールに伝えることです。同調が出来ていないと飛距離は出ませんし安定したボールを打つことも難しくなります。
スイングの中で同調はどういうことなのかを紹介します。ポイントはいくつかありますが、一つでも紹介するポイントができていないと安定したボールを打つことは難しくなるので、全てのポイントが実現できるようにしてください。
腕と体の同調
腕と体の同調は、いくつかある同調の中で最も大切な同調と言えます。この同調ができていないと手打ちという状態になり、安定したボールを打つことはできません。ゴルフスイングの中で最も基本になることです。
具体的にいうと、腕だけが先に動いてしまって、体の動きが連動していないと同調ができていないということになります。また、腕の動きと体の回転運動がバラバラになっている状態も腕と体が同調ができていません。
腕だけでクラブを上げてしまう
スイングのテークバック(始動の段階)で手先だけで動かしてしまうことから起きやすい状態です。この結果、体は正面を向いたまま腕全体が上がってしまいます。前傾姿勢になっているので、体が正面を向いたままでも肩の回転だけで腕を上げることはできてしまいます。
手の動きと体の回転運動がバラバラ
体を回転させても腕の動きが正しい動きをしていないと同調したことにはなりません。バラバラになるという状態は2つあります。
一つ目は真っすぐにテークバックをしようとして腕が体から離れて行ってしまう状態です。二つ目は体の回転に合わせようとしすぎて、トップが極端に低くなってしまう状態です。
この二つは少しゴルフに慣れてきた人が陥りやすい状態です。
上半身と下半身の同調
上半身の捻転と下半身が同調していないケースも多く見受けられます。これは体の固さも影響します。上半身の捻転はしているのに、腰の捻転ができていない状態、もしくは腰は回転で来ているのに上半身の捻じれができていない状態です。腕と体の同調に合わせて下半身の動きも意識することが必要です。
スイングと体重移動の同調
スイングの体重移動についてはいくつかの理論があります。あまり体重移動をさせない方法、左足に体重を乗せたままスイングをする左一軸理論などです。しかし、基本的にはバックスイングで右足の土踏まずあたりに体重を乗せていき、フィニッシュでは左足に9割程度の体重をのせる体重移動が重要です。
ダウンスイングでは右から左に体重移動ができていることが理想ですが、ダウンスイングと体重移動が同調していないケースがあります。つまり右足に体重が残ったままスイングをしてしまいます。
同調させることのメリット

適切な同調ができると安定したボールを打てるようになり、更に飛距離もアップします。紹介した同調ができることでどのようなメリットがあるのか紹介します。
腕と体の同調のメリット
この同調ができると全てのスイングで安定したボールを打てるようになります。何故なら、スイングの再現性が高くなるからです。スイングの再現性とはスイングのプレーンにクラブが乗っていることです。これでボールの安定性が高まります。
同調させるときはドライバーを中心に考えてしまいますが、アプローチでも大きなメリットがあります。アプローチの場合は距離が短いので、どうしても手でコントロールをしようとしてしまいます。その結果、ダフリやトップが起きやすくなります。
上半身と下半身、スイングと体重移動の同調のメリット
この二つは飛距離にメリットがあります。上半身と下半身の同期はバックスイングで捻転が正しくできていることになります。この捻転を解くことでヘッドスピードが上がります。体重移動は腕に力を入れなくてもクラブを力強く打てるのでヘッドスピードが上がります。
同調をさせるコツ

上にあげた三つの同調を同時に達成することはなかなかできません。まず、腕と体の同調ができるようにしましょう。そのあとで残りの二つをマスターするようにしましょう。
腰でテークバックをする
腕と体を同調させるためには、テークバックがとても重要です。テークバックとはバックスイングの最初の部分でテークバックでスイングが決まると言って過言ではありません。
スイングの始動の時に手先だけでテークバックをすると、腕と体の同調は崩れてしまいます。テークバックの時に手ではなく、腰の回転で動かすようにすると体の動きに合わせて腕が動きます。
バックスイングで脇が浮かないようにしよう
テークバックのあと、脇が浮いてしまうとクラブが体から離れてしまいます。そのままダウンスイングに入ると体と腕の同調が難しくなります。脇が浮いて体からクラブが離れてしまうことで遠心力が強くなって、クラブのコントロールができないからです。
プロのゴルファーには体からクラブを遠くして大きな遠心力で飛ばす人もいますが、強靭な体幹と筋力で体と腕の同調が崩れないのです。アマチュアではかなり難しいスイングになるので避けた方が良いでしょう。
トップで少し止める感覚で打つ
バックスイングからダウンスイングに移る切り返しの時に、上半身と下半身の同調や体重移動の同調が崩れることがあります。切り返しのときに上半身と下半身の捻じれが速く解けてしまうというケース、腕だけで振り下ろそうとして右足に体重が残ってしまうケースがあります。
この同調の崩れがおきる主な原因は打ち急ぎです。飛ばしたいという気持ちから無意識に切り返しが早くなってしまうのです。この打ち急ぎを防ぐには、トップで一旦止めるという感覚を持つと改善できます。
実際に止めてしまうと力が入りにくくなりますので止める感覚だけで構いません。止める感覚だけでも打ち急ぎによる上半身と下半身の同調が崩れることを防げますし、ダウンスイングをしながら体重移動するように同調させやすくなります。
同調をさせる練習方法

練習で同調を体に覚えさせることで、ラウンドでもスイングの同調をすることができます。同調はテクニックではなく、体の基本的な動きですので練習で体に覚えさせることが重要になります。
脇の下にタオルやへッドカバーを挟んで打つ練習をする
両脇の下にタオルやヘッドカバーを挟んで打つと、腕と体を同調させる練習になります。この時に挟んだものが落ちないようにスイングをします。フルショットをするとトップやフィニッシュで落ちてしまいますので、フルショットの4分の3程度のショットにします。
ものを挟んでいることで手だけでテークバックやバックスイングができなくなります。そしてボールを打つことで上半身と下半身をきちんと同調させて回転させないとボールにあたりません。
両脇に挟んで慣れてきたら、左脇だけにものを挟んでフルショットをしてみましょう。フィニッシュで挟んだものが落下しても構いません。
この練習で注意することは、挟んだものを落とさないようにすることでトップの位置が低くなってしまうことです。落とさないことに集中すると、テークバックでインサイドに強く引きやすくなってしまうからです。インサイドに引きすぎないようにしてください。
トップの切り返しの時に左足でリズムをとる
切り返しとはバックスイングからダウンスイングに切り替わるポイントのことです。切り返しの時に腕から下ろすのではなく、最初に左足でリズムを取ります。リズムの取り方は色々とありますが一つの例を紹介しましょう。
トップでは少し左足の踵が上がります。この上がった踵を下す動きを最初にしてからダウンスイングを開始してみてください。すると体重が少し左足の方に移動していることを感じると思います。
左足の踵を下ろしてから腕のダウンスイングを開始してみてください。すると、トップで腕が止まった感覚があるはずです。トップで少し止める感覚で打つことを紹介しましたが、この方法で止める感覚を覚えることもできます。
リズムの取り方は人それぞれですが、腕ではなく下半身でリズムをとるようにしてください。上半身でリズムをとると力みにつながりやすくなります。
まとめ

ゴルフのスイングで同調が大切なことをご理解いただけたと思います。多くのゴルファーがこの同調に悩みをもっていますし、同調していないことに気が付いていないゴルファーも多くいます。プロゴルファーでも調子が悪いときは同調が崩れている場合が多いのです。
ぜひ、同調ということを意識しながらゴルフの練習を行ってください。